2018/02/08

文章の書き方:「,」もしくは「、」による考えの主張方法

句読点の使い方は小学生の作文で習うと思います.

ただ,「。」の使い方だけ明確に教えてもらえるのですが「、」の使い方は不明瞭です.
せいぜい,「僕は、遊園地に行った。」のような使い方ぐらいですね.
でも,実は,「、」の使い方には明確なルールがあるんです.
おそらく,ほとんどの方がご存知ないと思います.

まず,文章を書くときのの理念に

    「誤解なくかつ読みやすい文章を書く」

というのがあります.この理念の元に考えると,

    1. 「、」は極力使わない

というのがルールのひとつです.
「、」があると,そこで読む呼吸が乱れてしまいますから「読みやすい」ということに反してしまうからです.
ですので,このルール「1」を踏襲すると冒頭の文章は,

  「遊園地に僕は行った。」

と書くべきです.
では,なぜ「、」が必要か?
次の文章を読み比べてください.

 a. 「遊園地に僕は行った。」
 b. 「僕は遊園地に行った。」

どちらも同じ意味なのですが,bの方が若干読みづらいです.
なぜ読みづらいかというと,

「僕は遊園地」なのか「僕は行った」なのか

一瞬,頭の中で考える必要があるので読みやすくないのです.
一方で,aの文章は迷うことがありません.
その理由は,「行った」にかかっている「僕は」と「遊園地に」の文字数にあります.
ここには,読みやすい文章を書くために,

 2.「文字数の多い修飾語を先に書く」

というルールが潜んでいるのです.
ですので,「、」を使わない文としての正解は a しかありません.
では,「、」の存在意義は何か? 
それは,読む人に余計な考えをさせないために,

 「僕は」と「遊園地」を区切るため

なのです.
でも,そうすると「読みやすい」という大原則に引っかかってしまいますから,
結局使ってはいけないことになります.でも,

 「流れを切って,あえて読みにくくする」

ことが,時と場合によっては必要になります.
その場合というのが,

 「主張したいとき」

なのです.
つまり,冒頭の文は,

 「遊園地に行った」ということよりも,
 「僕が行った」ということ

を主張したいのです.
(小学生で習う日記の書き方は,「僕」が主役なんですよね.)
例えば,
ニュースや理系の文章は事実を誤解なく伝える責務があります.
そこには,主張が入り込む余地がなさそうなのですが,
でも,たった一つの「、」が主張を表しているのです.

いかがでしょう.
「、」の使い方ご理解いただけましたでしょうか.
これを意識すると,新聞を読むのが面白くなりますよ.

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