最近,自民党総裁選で二者択一の状況になっています.
ただ,積極的理由ではなくすでに勝者が決まっているような感じです.
これまでの経済成長が著しい,
海外から観光客が増えた,
など主張されています.
年に数回海外に行く機会があるので,
自然と外国と日本を対比するのですが,
残念ながら,日本の地位がそれほど高いとは思えません.
如実に表れるのが物価です.
海外に行って気がつくのは,
明らかに,日本の物価は安いということです.
これがなぜ悪いのかというと,
日本以外の他のアジアの国に行くと,
明らかに,その国の物価は安いのです.
ちょっと前までは,缶ジュースを中国で買うと,
1本10円です.日本と同じ缶ジュースが,です.
ですから,日本人が中国に行くと大金持ちです.
また,日本にわざわざ出稼ぎにくる東南アジアの国々の人がいることからも,
物価とその国の反映度合いが分かると思います.
他方,私たちが欧米諸国に行くと,
物価が高く感じられます.
例えば,
スイスの掃除のおじさんの時給は2500円です.
1日で2万円,月収40万円です.
ですから,日本で一生懸命アルバイトするよりも,
スイスに行って掃除のアルバイトをする方がよっぽど稼げるのです.
これはスイスに限ったことではなく,
欧米諸国に行くと,
普通の料理が一皿2000円ぐらいします.
だから,日本人が中国に感じたことが,
実は,欧米人からみると日本で同じようなことを感じているのです.
つまり,
日本はまだまだ本物の先進国ではないのです.
でも,このことに気がついている人は,一部の海外に行く人だけで,
日本でとどまっている人たちにすると,
日本贔屓の日本の報道機関が報じるニュースを鵜呑みにするしかないので,
日本は素晴らしいと思い込んで思考停止になってしまう.
そして,日本と海外の意識の差がどんどん広がっていき,
もしかしたら,気がついたときには手遅れになっているかもしれません.
現政権は,井の中の蛙という国民の状態をよく理解していると思います.
ですから,もう一度いろいろと振り返って考えてみる必要があるでしょうね.