今年は,前半こそ海外出張がありませんでしたが,
後半から立て続けに重なっていました.
9月にイギリス(スコットランド),
11月にメキシコのカンクン,
12月にタイ.
何れも,学会と研究所の訪問でした.
毎回,海外に行くといろいろと考えさせられるのですが,
メキシコとタイを立て続けに行くことで少し気が付いたことがあります.
メキシコと行ってもカンクンですので完全なるリゾート地.ラグジュアリーです.
タイにも,リゾート的なラグジュアリーな地域があります.
タイ滞在の夜,バンケットクルーズでラグジュアリーな地域を見ながら思ったのですが,
日本には,こんな地域,すなわち,高級ホテルが林立したラグジュアリーな地域がないよな.と.
どうした日本?
観光立国ではないのか?
と.メキシコもタイも,ラグジュアリーな地域の外はとても古びた家が建ち並んでいます.
そのような国にあるのに,日本にないのは...と.
で,そこで気が付いたのですが,
観光は何も産み出さない.
ということに.そうなんです,世界遺産にしろすべて過去の遺物.
そこにすがって外国人を呼び込んでお金をいただこうと言うことです.
だから,短期的な収入にはつながるのですが,
長期的な国力の増強のようなことにはつながらない.
以前にブログで書きましたが,
これこそ,一階微分の考え方です.
二階以上で思考しないといけないのに,
一階微分的考えになってしまう.
余裕がないのかもしれません.
観光立国という聞こえの良いキーワードに踊らされていたのですが,
これではいかんのです.