2018/02/02

ポルトガル・スペイン その4

ザック選びが完了し後は荷造りをするのみとなった.

登山を経験した今でこそパッキング技術はあるのだけど当時は無茶苦茶だった.
何せ初めて手に入れたザックなので.
衣服を適当に詰め込んでみては,違和感を覚えてやりなおし.
何度か繰り返してみて気がついた違和感の原因は,
ザック内で衣服がばらばらになりザックの形がゆがんでしまうことだった.
そこで,買い物袋に荷物を分類してまとめてみることにした.
そうすると見事に荷物がフィックスされて動かなくなった.
しかも,防水機能が自動的に付与される.
買い物袋はたいしたものだと感心した.
この経験は後の登山に生かされた.(登山では,最終的には大きなタッパーが活躍することになる)
隙間にその他の生活必需品を入れてパッキングは完璧だ.

残る問題は,貴重品の所持方法である.
「海外に行くとそこら中にスリやら強盗が潜入していて,ぼけっとしている日本人はよく狙われる」と言うことは耳にも入っていたし,「地球の歩き方」にも体験談は危険地帯とともに書いてあった.
二人一組になって,一人が道を尋ねるふりをしてそのすきに鞄の中の物を盗むそうだ.
親切な人の多い日本人が陥りやすい罠だ.
(冷静に考えれば,観光客に道を尋ねる現地人なんてそうそういないはずなのに...)
小亀リュックを普段使いする予定だけど,普通に背中に背負っていたのでは危険だ.
ただ,これは小亀を前側に持ってくるだけで回避できるはずで,
それよりも問題なのは財布の方である.
TC(トラベラーズチェック,当時の僕には,クレジットカードを使うという概念が頭の中にまだ形成されていなかった)を持って行けば瞬時全額盗難という状況は免れるのだけど,
それにしても,行動時に必要なお金は財布に入れているはずだ.
夜,街中を歩いていて財布をすられてしまうとすべてが瞬間的に消えてしまい,
交通機関に乗ることすらできなくなる.これは致命傷になりかねない.
財布を二つにするなど善後策をいろいろと検討した結果,最終的に落ち着いた結論は,
「裸銭」として持ち歩く,すなわち,ズボンのポケットを財布代わりにする方法だった.
裸銭なら,「財布を持ってます」という感じにならないのでスリに目をつけられにくい.
しかも,複数のポケットを使い大銭から小銭を分類すればリスク分散かつ便利になるのだ.
唯一の問題点は,硬貨が,ポケットの中でじゃらじゃらとなり音がして恥ずかしいことだけど,
それはカメラのフィルムのケースに硬貨を入れることにして解決した.

パスポート,帰りの航空券とTCの所持にはシャツの下で腰に巻くタイプのシークレットポシェットを使うことにした.
首から提げるタイプと迷ったけど,そのタイプは服の下でぶらぶらして気持ちが悪いし,
細いひもで首から下げるものしかなく強度的に少々心許ないので却下された.

そして,極めつけの自衛手段として,そもそも狙われにくくすれば良いということに気がついた.
すなわち,見るからに怪しい人物になってしまえば良いのだ.
そこで,海賊のような感じで頭にバンダナを巻くことにした.
おまけに,ひげを剃らなければ怪しさ満点だ.
それでも武力行使されたときは正当防衛手段としてカメラの三脚を使うことにした.

以上をもって,30日間のセキュリティーが確保されたのである.

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