2021/09/29

インターネット時代で気をつけた方がよいこと 〜偏った思想に触れること〜

 インターネットが日常で当たり前になり,SNSなど個人の情報を一方的に発信することができるようになってきた.そのおかげで,見る側の人間にとっては,不特定多数の人々の意見を目にすることができるのである.それらの情報の中には,有益な物が多い一方で,少し過激で偏った情報もたくさんあり注意が必要だ.

インターネットが普及する以前でも,もちろん,偏った思想や考え方は世の中に存在していた.しかしながら,それらの思想や考え方には,時間をわざわざ削って,それらの思想や考え方がある場所に直接触れに行かない限り接することは無かった.

なので,偏った思想や考え方に触れようとする課程において,なにかしらの違和感のような雰囲気を肌で感じることができて触れずに済む,ということができた.

ところが,インターネット上で,それらの思想が披露されるようになり,誰もが気軽に興味本位で触れられるようになった.すなわち,本来なら触れる必要の無い思想にも,気安く触れることができるのである.相手もプロであるので,いろんなことを心地よく記載しているから,知らず知らずのうちに引き込まれる事態も発生するのである.

以前なら,自分が生きてきた中で信用できる人間として,親,先生,友人,先輩しかいなかった.後は,書籍からの情報だけだ.これらの情報源のどこかに偏った思想が無ければ,まず,変な方向に導かれることはないのである.その強固な関係性に,なんとかして割って入ってくるのが偏った思想だった.もちろん,強固な関係性だからなかなか割ることはできないのである.

何を信じ,何を疑えば良いのか.情報が溢れすぎていて,疑心暗鬼が広がっている.

現代の学生達は,とても厳しい状況に置かれているように思われる.

でも,実は一番簡単な解決方法がある.それは,身近な人の生の意見を信じる,である.

2021/09/02

ボッチャ

 昨日,ボッチャをたまたま見ました.


健常者の投げ方と違うので,

予想外の玉の軌道を描きます.

なので,あ,失敗した,と感じても,

ピタッと止まる.

思わず「おーーっ」と声が出てしまいます.

ボッチャの球も絶妙に転がるので,

それもまた想像できない動きを演出しています.


精度の高いコントロールと,

限られた時間の中での戦略性と.

思わず見入ってしまいました.


杉村さんが日本人で初めての個人種目金メダル.

素直に感動しました.


次は団体戦だそうです.

チームの愛称は「火の玉ジャパン」.

誰がつけたのか言い得て妙.

かっこいい名前です.

また,応援します.

2021/08/31

価値観の押しつけ

最近,「価値観の押しつけ」という言葉をよく耳にする.この言葉を発するのは,高校生ぐらいから30代前半までの人々です.僕の研究室の学生からも年に1回か2回ぐらいきくことがある.しかし,この言葉を聞く度に何か違和感のような物を感じてしまうのです.


たとえば,パラリンピックを小学生に観戦させるという施策が実施されています.身体に障がいのある人がいろんなことを乗り越えて檜舞台に立つ姿から,これからの時代を担っていく小学生にいろいろと訪れる困難を乗り越えていくときの励みにして欲しい.というような理由からだと思う.これに対して,大人の価値観を子どもに押しつけるな,という発言がでてくる.


そもそも,「価値観の押しつけ」とは何で,何がいけないのか.いろいろと調べてみると,

・自分の価値観を他人に押しつけること

・この行為が良く無いとされる理由は,人それぞれ考え方も感じ方も違うから

である.

「価値観の押しつけ」は,あまりにも愚かで非生産的とまで言っている人もいる.


さて,自分の子ども時代からのことを振り返ってみると,ほとんどすべてが「価値観の押しつけ」だったような気がする.

・夏休みの登校日に原爆の体験談を聞かされた(広島に住んでいたから)

・クラスに障がいのある子どものために指文字をやらされた

・勉強の何が良いかも知らされずに勉強させられた

・望んでもないのに習字をさせられた

といろいろと考え出すと枚挙に遑がない.そして,大体において,そのとき,めんどくさいとか他にもしたいことがあるとか,何らかのストレスを感じる状況にあった.


そう考えると,「価値観の押しつけ」は,単なる良いわけではないかという気がしてくる.

もちろん,押しつけられたときは,ストレスを感じるわけで,すなわち,そのとき瞬間的にに良かったと思うことはほとんどない.だけど,10年ぐらい経ってみると,この押しつけのせいで,例えば,原爆のことを真剣に考えるようになったし,指文字で会話ができるようになっているし,基礎があるおかげで勉強も楽しくできる.100%良かったということではないけど,結構たくさん良いことがある.いずれも,「価値観の押しつけ」は,きっかけを与えてくれていた.


極端に考えて見るとわかりやすいのだけど,押しつけられずに個人尊重の名のもとに,子どもの価値観のまま大人になったらどうなるのか想像に難くない.


研究室の学生にはよく言います.分かれ道があって,一方は華やかな道,他方は棘の道.でも,華やかな道は,その先の曲がり角を曲がると崖しかない.棘の道は,しばらく我慢しているととても素敵な道が広がっている.若い人は,手前しか見えてないけど,年齢を重ねた諸先輩方はその先を経験している.だからこそ,棘の道を行きなさいと言う.もちろん,やり直しのきく社会だから,崖を見つけて引き返して,棘の路に進む方法もあるけど,時間的なロスが大きくとても非効率.効率が良いと思って取り組んでいたのに実は非効率だった.


歳や経験がある人は「価値観の押しつけ」をすることが義務なのではないかと思う.若い人は,めんどくさいとおもいながらも聞いていると,案外良いことが多いと思う.

2021/03/09

キャンセルカルチャー

 一言でも,大多数の人と異なる意見を言うと,

バッシングされ,
ひどくなると職を奪われたり,
社会的に排除されたり.
これをキャンセルカルチャーと言うようです.

インターネットが当たり前になり,
SNSなど,立ち止まることなくノークッションで発言できるツールが出現し,
そして,不寛容さが広がってます.

少数の意見にも耳を傾けることが民主主義の根幹です.
今,民主主義の岐路に立たされているのではないでしょうか?

2020/02/11

働き方改革

知り合いと働き方改革の話をした。
彼は、わたしより10歳ぐらい若い。
彼らの世代と私の世代には大きな認識の格差がある。

仕事にやりがいや意義を求めるか、
仕事は生活の一部であるか。
その差が大きいようで、多分、話は平行線。

彼らは、事前に計画を出されてその仕事を淡々とこなすことに意義がある。
だから、残業は、原則ありえないということである。なるほどである。

私の世代は、高度経済成長のときほどのモーレツ社員ではないけれども、
例えば、ホンダがF1で世界一になったりと、世界に打って出る、
世界一を目指す、という雰囲気がまだ残っていた。
そうすると、仕事をしていて意地になったりしているあいだに、
時間の概念がなくなって気がつくと残業時間に突入していた、
なんてことが多々あった。

そもそも一人の人ができる量は限られている。
仕事から生活に重きが置かれつつある中で、
以前と同じだけのパフォーマンスが維持できるのか、
というのが甚だ疑問である。
効率化すれば良いというが、
そんなに都合の良い話があるのだろうか。
と思うこと自体がいけないのか、
といろいろと考えてしまう。

2番じゃダメですか?

の時に起こった、
一番を目指していた人が2番になるのであって、
二番を目指していると、それよりも下の順位にしかならない、
という議論を思い出してしまうのは古い考えなのか。

世界はなりふり構わず、以前と変わらない勢いで仕事をしている。
日本は、先進国の中に入れてもらっているけれど、
たとえば、欧米を旅してみたらわかるだろうけれど、
世界からするとまだまだ水を開けられている。
このままで良いのか、
追いつき追い越そうとするのか、
働き方改革に気を取られている場合ではないと思う。
このままで良い、と思う人は、
2番じゃダメですか?の議論を思い出した方が良い。

発表ウィーク

今週は、卒論と修論の発表会。
危機的状況の学生さんがいるけれど、
徹夜してでもやるしかないと言えないのはどうすればいいのかな?
本来なら卒業が無理なのだけど、
ハラスメントという見えない壁に苛まれ、
不十分な学生さんを世に排出しないといけないのか!?

くしくも、中小企業の社長さんの記事があって、
大卒よりも高卒の方が純粋で伸びる、
という話があった。
余計なプライドがなく、
大学にもいけなかったから頑張る方々、
実力が伸びるのはうなずけます。

2020/02/03

正しく恐れよ

僕は,原子力工学科出身です.
大学の授業で,基礎実験として,
ごく微量の放射性物質を取り扱ったことがあります.
もちろん,人体に影響のないレベルです.

原子力工学科に入学してすぐ,
1年生の最初に教授から言われたことは,

放射性物質を前にしたときに恐れるのはいいがパニックにはならないこと
正しく恐れなさい

でした.今でもよく覚えています.
パニックになると冷静な判断ができなくなります.

今,コロナウイルスで話題が持ちきりです.
でも,
いたずらにパニックになるのではなく.
正しく恐れないといけませんね.

2020/01/29

チャーター機の代金:追記0131

中国のコロナウイルス。
猛威をふるっていて、
中国では邦人が取り残されている。
そこに政府はチャーター機を出して、
希望者全員を日本に帰国させました。
とここまでは納得。

各人から8万円の費用を請求するのだとか。
僕は、ここは納得できません。
危険地帯と分かっていてそこに行った人達ではありません。
不可抗力でこんなことになってしまったのです。
困っている同じ国民を救うのは当然なのではないか。。。
そして、驚くべきは、
ネットのコメント。
費用を請求するのは当たり前だと。

追記:1/31
政府は無償化を決めたみたい。
僕は賛成です。
でも、ネットコメントは反対の一斉合唱。
国民が負担するのはおかしいと。

医療物品を寄付するも税金からです。
しかも相当額。
それは、何も言わずに、
自国民に対して文句を言う。
真の優しさを持ってもらいたい。

困ったときはお互い様。
すばらしい言葉があるではないですか。

2020/01/28

笑いあり涙あり

この前の日曜日、
久しぶりにテレビで大相撲を見ていた。
理由は、幕尻優勝があるかもしれないから。
結果は、ご存知の通り、
幕尻の徳勝龍が文句なしの相撲で優勝。
勝った瞬間から顔が涙でくしゃくしゃに。
表彰式でのインタビュー。
笑いあり、涙あり、
とても素敵なインタビューでした。
もちろん、私もテレビを見ながらもらい泣き。

2020/01/27

「男はつらいよ」にて その2

第1作から見てようやく第14作です.
吉永小百合が2回目です.
で,相変わらずの定番ストーリーですが,
楽しく見ています.
今見ると,当時との時代背景が違い,
その違いを見るのも楽しいです.

ふと感じたこと.

作中での男尊女卑,亭主関白,はすごいです.
男女平等なんてどこへやらです.
時代も変わったんだなと,
とても考えさせられます.

現在は,
家事を分担することだけでなく,
職場での女性活躍や,
育休を取ることが割と普通になってきています.
本当に変わりました.

ただ,ふと思ったことですが,
昔の男尊女卑は,本当にひどいのかと言われると,
そんな状況でも,ちゃんと思いやりがあるのです.
一概に全て否定ではないのなかなと.

それよりも今は,
そうしないと世間体が悪いから,
と言う理由で男女平等にしようとしているように感じることがあります.

たとえば,渋滞時に合流する車線では,
車が交互に入るようにしていると思います.
全員が快く入れてあげているでしょうか?
中には舌打ちしながら,
自分の前に車を入れる人もいるのかなと.

2020/01/24

世界の目

この前,学内の先生と中国人留学生について話してました.
私の大学には中国人留学生がたくさんいます.
しかし,出身大学は,きいたこともない大学...
ご存じかもしれませんが,
中国の一流大学は,

北京大学
精華大学
上海交通大学
浙江大学
など

です.上記大学から私の大学に来ている留学生はほとんどいません.
隣の研究室に1名浙江大学から来ているのですが,
なぜ,日本に来たのか聴いてみたところ,
その答えは,「近いから」.
(ちなみに,彼は明らかにできが違います)

10年前は上記大学の学生さんでも日本に来ていたのですが,
現在は,欧米の大学しか見ていないそうです.
つまり,日本の大学は(東大ですら)眼中にない,
とのこと.

日本のテレビ番組では,
東大王というクイズ番組や,
どうやって東大生を育てたか,
というような番組がはやってます.
でも,そんな東大の研究室ですら,
インドネシアからの留学生に「もっと勉強してください!」と怒られてる人もいます.

教育100年です.
ハラスメントで弱者を守ることは大変重要です.
ですが,人間のできることのリソースは限られてます.
なんでもかんでも全員が対応していると,
次世代をリードしていくできる人に割ける時間がなくなります.
ここらへんでそろそろ本当に本腰入れないと大変なことになります.

仙台にて

一昨日まで仙台に出張してきました.
あまり知らない学会ですが,
それでも,知り合いが多く,
さながら同窓会というか知り合いの会というか.

研究者生活が20年以上になりつつあり,
学会に行くと知り合いだらけ.
研究内容は聞かなくても分かるし.
国際会議にしても定期的に参加していると,
知り合いがたくさん.

ということで,飽きてきているところです.
そもそも学会は研究動向を知る場でもあります.
でも,インターネットが発達した現在,
同じ学会に出続ける意義が見いだせなくなりつつあります.

ということで,昨年から学会参加を控えて,
直接,気になる先生の研究室にダイレクト訪問.
その方が,共同研究になりやすいし,
幅も広がるし.
同じ出張費を使うなら,
こちらの方が有効だと実感しつつあります.

2020/01/19

男はつらいよ

最近、ひょんなことから「男はつらいよ」を第一作から見始めました。

渥美清さんはもちろんのこと、
倍賞千恵子さん、前田吟さんなど、
みなさんとても若い!

見ていてなんだかホッとします。
ストーリーはご存知だと思います。
渡世人の寅さんが、
フラフラとしていて、
恋に落ちて失恋して。
その間に、おいちゃんやたこ社長と喧嘩したり。

でも、みなさんとても優しいんです。
喧嘩はすれども、真剣に寅さんのことを心配して。
寅さんも、見ず知らずの人にまで優しくて。
今の日本が忘れてしまった、
思いやりの精神。
久しぶりに思い出した気がします。

2020/01/17

井の中の蛙:大学の卒業システム編

私の研究室には,
インドネシアからの留学生が修士課程の学生として来ています.
そして,2019年の8月に彼の大学に行ったり,
そのときに知り合った学生さんが,
博士課程で留学したいと言うから,
今年の10月から来ることになりました.
そんなことから,インドネシアの大学のシステムをいろいろと聞いてます.

日本とインドネシアの大学のシステムがかなり違うことに,
そして,それがインドネシアの方が厳しいということで,
驚きとともに日本は甘いんだなと.

卒業論文発表や修士論文の発表があるのは日本もインドネシアも同じです.
ただ,そのシステムは雲泥の差.

まず,日本の場合.どこの大学も似たり寄ったりで,
10から15分の発表をして5から10分の質疑応答で終わり.
聴衆は,数名の教授陣と数十人の学生さん.

インドネシアの場合,
発表時間は15分ぐらいと同じ時間.
だけど,質疑応答時間は1時間以上無制限.
そして,聴衆は,4から5名の教授のみ.
これは,日本では博士課程の発表に相当します.

インドネシアの学生さんたちがやけにしっかりしていたのは,
こういうことだったのか,と納得した次第です.

まさに,井の中の蛙.

日本は大丈夫なのだろうかと思い,
そして,教員も気を引き締めないと.

2019/08/28

雨が降り続いています.

昔から,雨の日が好きでした.
子どもの頃,晴れの日に遊んでいたら,
夕日の頃には家に帰らないといけないから,
どことなく寂しさがわいてきます.
でも,雨の日は,そんな夕日を感じることもなく,
ただただ,しとしとと降っていて,
自分に集中もできるし,
窓際で雨音を聞くと,
どこか安らぎを覚えていたものです.

その気持ちは今でも同じで,
雨が降ると集中力が増すようです.

さて,仕事を片付けるzo.

2019/08/21

OK google

2006年1月からgmailを使っていて,
過去のメールはすべてgmailに集約されています.
そのため,gmailの容量20GBを越えてしまい,
渋々,有料で容量アップグレードしています.

その有料ユーザに,googleは先日,google home mini を無料で送ってくれました.
せっかくなので使ってみることに.

「OK google」と言った後に,
音楽流してとか,
アラーム設定してとか,
・・・ってなんだっけとか,
言うと,サポートしてくれます.

最初は,「OK google」というのが恥ずかしかったのだけど,
使い出すと意外と便利.

家に帰って「OK google.静かな音楽流して」というと,
ランダムに静かな曲を流してくれたり,
朝にはアラームを流してくれたり.
残念ながら,ネット家電はないので,
電気製品の制御はできないのだけど,
もしできたら,多分かなり便利だと思う.
ちなみに,テレビなど雑音が多い環境でもちゃんと聞き取ってくれます.
すごいなあ.

しかし,呼び方がまだどうもしっくりこない.
「OK google」
のOKが.
iPadの「Hey Siri」
のHeyもしっくりこない.

個人的には,amazonの,
「アレクサ」
とだけ言えばよいのにひかれるなあ.

2019/08/20

計画表のすすめ

僕は,小学校6年生から大学に入るまで,
ほぼ毎週計画表を書いてました.

たまたま,小学校のときに通うことになった塾の塾長が,
計画表を毎週書くようにと,厳しい指導があったから.

week day は,お昼の3時から11時ぐらいまで,
week end は,丸一日の行動予定表です.
ここには,問題集のページ数を具体的に書くだけでなく,
いつ休憩して,いつテレビ見てと,一週間先を見通して,
かなり細かいところまで書きます.
なので,計画表を作るだけで,2時間ぐらいかかってしまう.

今思うと,これが結構良かったのかも.
計画表を作る効能としては,

・焦ることがない
・自分でカリキュラムを考えるようになる
・一週間先の自分を予想できるようになる
・計画をこなすと達成感がある
・前向きになれる
などなど

働き始めてから,あまり書くことはなくなったのだけど,
でも,仕事が大量に舞い込んだときは,
計画表を書くと,焦ることもなく落ち着けます.

2019/08/14

インドネシア出張

インドネシアのバンドンというところで開催された学会に今月初めに4泊で行ってきました.
気候は,湿度が低くて,日本の春のような雰囲気.

今年の2月頃,突然,見ず知らずのバンドン工科大学の先生から,
プレナリーで講演してくれという打診があった.
どうして声がかかったのか?
と訳分からず,主催者に問い合わせたところ,
前職の大学のときにポスドクできていた,
インドネシア人が推薦してくれたとのこと.
知り合いの推薦だし,断り切れず行くことに.

これまで,インドネシアには行ったことがなくて,
特に,東南アジア系は食べ物が苦手(食わず嫌い)なので,
なおのこと,気乗りせず.
とはいえ,初のインドネシアだし,
滞在費は出すからとか,至れり尽くせり感があったので,
学会を楽しもうと言うことで行きました.

羽田からシンガポール経由で空路バンドンへ.
ジャカルタは経由しませんでした.
研究室にいるインドネシア人留学生に聴いたところ,
ジャカルタからバンドンまでは距離が近いものの
インドネシアの道路事情はどこに行ってもひどい交通渋滞.
なので,他国から直接バンドンへ入れ,と.
その通りにしました.

バンドン空港は,地方のちっちゃな空港で,
飛行機からターミナルまでは,
滑走路を歩いて行きます.
10kmほど先に山が見えて,
なんとなく懐かしい雰囲気.
後ほど得た情報によると,
前日と翌日に小規模な噴火があったとか.
実は,滞在中に地震もあり,
大陸プレートの端っこにインドネシアがあることから,
なんとなく日本と同じような状況なのだと.

到着ゲートをくぐると,
この学会のために呼び戻されたインドネシア人留学生と,
学会の関係者が迎えに来てくれてました.
そのまま,車に乗せられて,
晩ご飯を食べに.
気乗りのしない東南アジア料理なのですが,
ナシゴレン,ミーゴレン,焼き鳥などなど,
日本人になじみのある,違和感のない(少し辛いけど)料理を,
ココナッツジュースとともにいただきました.
(イスラムなのでアルコールはありません)

一通り食べ終わると,
ホテルに連れて行ってくれて,
明日の予定の確認.
明日は,
バンドン工科大学の機械工学専攻の計測研究室への訪問と,
プレナリースピーカーディナー.
9時30分に迎えに来ます.とのこと.

ホテルにチェックインして部屋に入ると,
それまでの少し混沌とした交通事情とはことなり,
キングサイズベッドとちょっとしたお茶のみスペースもあり,
また,バストイレもとても清潔で,優雅な部屋でした.
これは,快適!と喜ぶ次第.

翌朝,バンドン工科大学へ.
30分も早くからホテルのロビーで待っていてくれて,
時間の感覚に良い意味で驚いてバンドン工科大学へ.

大学内は,ブーゲンビリアの花が咲き乱れていて,
また,建物は,インドネシアの伝統的な雰囲気が残る,
素敵な大学でした.
この大学は,日本で言えば,東工大の様な位置づけ.
ここで勉強する学生さんは,エリート意識が強く,
また,それは,国の発展に貢献するんだ,
という強い意志が感じられました.
昔,日本に留学していた先生が多く,
とてもあたたかく迎えていただきました.

学会発表は,そつなく終わり,
懇親会では,生オケ大会になってみなさん,
学生さんも含めて歌を楽しそうに熱唱.
懇親会の形態にもいろいろあるんだなということと,
キロロの歌が,インドネシアで人気があるのにも驚きました.

最終日には,いろいろと街を案内してくれて,
会話の途中で,学会に行ったら現地のマグネットを買うんだ,と発した言葉を覚えていてくれて,
バンドンマグネットを用意してくれてました.
バンドンを発つ朝,空港まで見送りに来てくれて,
なんだか涙が出そうになりました.

僕を4日館アテンドしてくれたのは,
学生さんだったのが驚きです.
日本で学生さんにお願いしたらどうなることやら...
おもてなし,が日本の良いところと皆さん誇りに思っているようですが,
インドネシアに完全に負けてます.
日本は素晴らしいという偏向報道でガラパゴス化しているのが,
じわじわとボディーブローのようにきいてきています.

それにしても,日本人ゼロ,知り合いゼロの学会は,
とても楽しかったです.

帰国したら,早速,インドネシアの学生さんから,
研究室に入りたいとの打診がありました.
もちろん,快諾です.

2019/06/17

矛盾

昨日、割と短なところで痛ましい事件が発生しました。
よく知っている場所なだけに、
他人事に思えませんでした。

結局、明け方、犯人は捕まり、
町には平穏が戻ったのですが、
なんだか、釈然としない気持ちもあります。

本件、早々に、お父様がコメントを発表してました。


ところで、私は、大学にて研究室を運営していますが、
絶対にやってはいけない指導というか、指摘というのがいくつかあります。
その一つが、

「親の顔を見てみたいよ。」

という類の言葉です。
もちろん、本気で言ってるわけではありませんが、
でも、本気でとらえられてしまうと、
指導された学生はとても傷つくので、
というのが理由のひとつです。
確かに、20歳を過ぎた一人前の大人に対して、
親もへったくれもなくて、
それは、個人の責任なのだから、
親は関係ないのです。

さて、冒頭の事件ですが、
世間では、早速、親がどうとかこうとか。
冒頭の事件に限らず、当事者の御両親にまで憶測がとんでます。
昔も凶悪であったり、猟奇的な事件はありましたが、
親がどうとかこうとか、あまり話はなかったとおもいます。
最近のネット事情のせいなのかもしれませんが。

それにしても、
学生の指導で親を引っ張り出すのはいけなくて、
凶悪犯だと親を引っ張り出していいのでしょうか。
よく考えないと、いろいろ世の中、矛盾だらけです。

罪を憎んで人を憎まず

2019/03/08

かわいい子には旅をさせよ

北海道の出張では,僕の恩師といえる人と,
3泊4日間,ずっと一緒でした.

この恩師は,僕が学生時代に共同研究でお世話になった,
理化学研究所の研究員(現在は,北里大学教授)の方です.
思い返しても,日々,鍛えられました.
ノートを持たずに実験をしただけで,
コテンパンに怒られて,
それはもう,生きていく価値ないな,と思うぐらい.
現在の学生さんなら耐えられないだろうね.
でも,とても良い勉強になって,
今の僕の根幹を築いていただきました.
その方からは,学生時代に,
「一週間,寝食を共にして,研究者たる者はどういうものか勉強しにきなさい」
と言われてました.
学生時代は,結局チャンスがなくて,
そういう意味では,20年ぶりにそれが実現されました.

とにかく,北海道滞在中は,いろんな話をしました.
研究のこと,日本の将来のこと,学生さんのこと,生き方とか.
具体的な内容は,ここではおいおいお話するとして,
一つ気がついたことがあります.

彼は,中学2年生の時に,SL写真を撮影するために,
京都からオホーツクまで一人旅をしたそうです.
新幹線もなく,青函トンネルもない時代,
ガタゴトと電車に揺られて,船に乗って,
遠くオホーツクまでやってきたそうです.
色んな人との出会いがあり,
色んな経験をしたようですね.

それにしても,中学2年生で一人旅,
とは本当にしっかりとされてます.
僕の一人旅は,大学生になってからですから,
その差は歴然としています.

研究室に戻って学生さんたちと話をしましたが,
一人旅をしたことがある学生さんは,
一人だけということに驚きました.
僕が学生時代のころは,割と多かったのですが.
年々,幼稚化しているのかもしれません.

現在の職場には中学2年生の息子さんを持つお母様もいます.
週に何回か塾の送り迎えをしているそうです.
同じ中学2年生でも,
 方や,北海道へ一人旅,
 方や,塾の送り迎え.
どちらが,しっかりした,
自分で考えることのできる大人になるのか火を見るよりも明らかですよね.

大切に大切にされた末に大学に入学して,
とつぜん,荒波に放り出されて,
世界と渡り合えるのだろうか.
残念ながら,気持ちが負けてしまい,
病んでしまう学生さんがたくさんいるのです.
もちろん,厳しい指導はできません.
なんとかごまかして卒業して貰うしかないのです.
これでは,なんのために塾の送り迎えをしたのか分からないですね.

やっぱり,
日本の将来はどうなってしまうのか,
心配になってしまいます.

我が子がかわいいと思うのなら,
我慢をして旅をさせた方が良いのです.

インターネット時代で気をつけた方がよいこと 〜偏った思想に触れること〜

 インターネットが日常で当たり前になり,SNSなど個人の情報を一方的に発信することができるようになってきた.そのおかげで,見る側の人間にとっては,不特定多数の人々の意見を目にすることができるのである.それらの情報の中には,有益な物が多い一方で,少し過激で偏った情報もたくさんあり注...