シンガポールの一泊の滞在は,これからの25日のヨーロッパ滞在を考えると,
十分なウォーミングアップができた,
と思っていた.
マーライオンを見てからは,適当に夕飯を食べた.
翌日は,夜11時発のパリ経由マドリード行きの便に乗るだけだ.
パリでは飛行機から降りて乗り換える必要がないらしいことは,
航空券を手配した会社で聞いてきたので,
間違いなく乗ってしまえば後は自動的に到着する.
翌日は,セントーサ島に行きシンガポールにあるもう一つのマーライオンを見た.
セントーサ島は,マーライオンの他にシーワールドのようなものがあったり,
アトラクションがあったり,完全にリゾート地の雰囲気が溢れている.
セントーサ島に降り立った僕は完全に浮いていて落ち着かないので,
マーライオンを見て帰ることにした.
本物のマーライオンは,数m程度の大きさで小さいと感じたけど,
セントーサ島にあるマーライオンは数10mの展望台付きマーライオンなので,
とにかく大きい.
そして,全体が丸みを帯びていてどことなくコミカルな印象だった.
二つのマーライオンを見て,世界三大がっかりポイント に選ばれるだけあって,
残念ながら,僕のテンションが上がる,ということはなかった.
ただ,とにかく有名なものを見た,という事実だけを積み重ねた感じだった.
夜が来て,いよいよ出発の時になった.
日本からシンガポールまでの便でCAさん相手に英語が少し通じたりしたのも相まって,
どこか気持ちに余裕ができていた.
チェックインも,セキュリティチェックも何の根拠もない自信があった.
ところが,搭乗口に行くとそこには白人しかおらず,
東洋人らしき姿は一人も見当たらなかった.
そんな光景を目の当たりにして,
海外に行くことを強烈に意識せざるを得なくなった.
これがアジアを離れる時の状況だった.
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